新型iPhone発表へ、今年も「最小限の工夫」か
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「iPhone(アイフォーン)」はアップルが今週開催する新商品発表イベントで今年もスターの座にとどまる見通しだ。それは過去十数年変わらない。だがスポットライトは、同社の成長を勢いづかせるのに必要な、より若い商品群に向けられつつある。

 アップルは10日のイベントで新型iPhoneを3モデル発表する予定。同社の計画に詳しい関係者によると、背面カメラが増えるほか、低照度の撮影機能を強化するという。アナリストの話では、このほか高速プロセッサーを搭載し、背面の新色としてグリーンとパープルが登場するとみられる。また、ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」など他のデバイスに対するワイヤレス充電機能を備えるという。

 ウォール街はこれらの新機能に冷ややかだ。アナリストや投資家の一部は、今度のiPhoneは退屈なものになると予想。アップルはもはや古株となったiPhoneの売り上げが落ち込む中、腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」やエアポッズといった商品、テレビ番組やビデオゲームの定額配信サービスを強化し始めている。

「彼らは立ち泳ぎしながら、辛うじてiPhoneを沈ませないようにしている」。アップル株を大量に保有するシノバス・トラストのハイテク担当シニア・ポートフォリオマネジャー、ダン・モーガン氏はこう話す。ただ、新型iPhoneについては「極めて成熟した製品に新たな車輪を加え、列車を走らせ続ける」のに十分な新機能を備えていると評価する。