米連邦最高裁判所は、米国を目指す中米出身者の難民申請をトランプ政権が拒否することを当面は認める判断を下した。移民流入対策を強化しようとしている政権には追い風となる。最高裁は、トランプ政権による難民申請制限を認めないとした下級審判決の執行を停止した。カリフォルニア州の連邦地裁は今週、中米出身者の難民申請を制限するトランプ政権の規制に対し、全米での実施を差し止める判断を下しており、これも執行停止となる。トランプ政権は、中米出身者の入国を制限する措置の一環で、難民申請を安全な第三国で行うよう義務付けた。これに従わないと申請を拒否するとしていた。そのため、エルサルバドルやグアテマラ、ホンジュラスから米国を目指す移民の場合、通常はメキシコで難民申請を行うことになる。