【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は12日、主要政策金利を10ベーシスポイント(bp)引き下げてマイナス0.5%にすると発表した。さらに、昨年12月に終了したばかりの量的緩和策(QE)を再開し、月間200億ユーロ(約2兆3800億円)のユーロ圏債券を買い上げると表明した。  世界的な景気悪化や貿易摩擦からユーロ圏経済を守ろうとする予防的な措置で、ECBはこの新QEプログラムを「必要とされる限り続ける」予定だと述べた。  さらに、目標とする2%弱に「インフレ見通しがしっかり落ち着く」までは利上げしないと表明した。今回の利下げは2016年3月以来、3年半ぶり。