曺国氏批判の急先鋒羅卿ウォン氏への攻撃

 自由韓国党の事実上のスポークスマン役を担い、曺国氏批判を繰り返している羅卿ウォン氏に対し、同氏の娘が音楽の名門・誠信女子大学を受験した際「私の母は国会議員であるから合格させてほしい」との内容の発言をし、実技試験でも特別の配慮がなされ、最高点で突破したと批判されている。

 羅氏はこれらの疑惑は全て否定しており、真偽のほどは定かではないが、劣勢に立たされている文大統領や曺長官が、意趣返しとして羅氏のスキャンダルをマスコミに流した可能性も指摘されている。

「文在寅という災厄」
「文在寅という災厄」 武藤正敏著、悟空出版刊

 韓国は12日から、秋夕(旧盆)の大型連休に突入している。しかし、検察当局は連休を返上して、捜査を続けている。政権による介入を前に、できるだけ捜査を進めておこうとの意図であろう。

 KBS放送が行った世論調査によれば、文大統領、曺長官の出身地、釜山地域の人々は曺氏任命に対し、否定的評価55.7%、肯定的評価39.4%という結果が出ている。共に民主党の支持率も全国平均38.6%に対し釜山地域は33.3%に過ぎなかった。来年の国会議員選挙に向け、与党にとってはショッキングな数字である。

 今後、政権与党vs野党、政権与党vs検察の戦いは連休明けに一層激しくなってくるだろう。秋夕の時期に地元に戻り、政治談議に花を咲かせた人々が首都圏に戻ってきた後、曺氏任命反対デモがどうなるか、検察の捜査がどこまで進むか。これに対して政権与党がどう守るか、検察改革がどのようなスピードで進むか。韓国政治から目が離せない日々が続く。

(元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)