複数の米政府当局者は、米軍とサウジアラビア軍が精緻な防空システムを構築しているにもかかわらず、サウジの石油施設に対する空爆に気付くことができず、数十のドローンやミサイルによる攻撃を許してしまったと述べた。サウジ主導の連合軍はイエメン内戦でイランが支援する反政府武装組織「フーシ派」と戦っているため、当局者らによると、サウジと米国は、サウジ南部のイエメン国境地帯に重きを置いていた。だが、今回の攻撃を巡る捜査に詳しい関係者によると、ペルシャ湾北方のイラン領内が起点となっている。サウジ当局者らは、自国と米国やクウェートの捜査で得られた情報を精査しており、イラン南部のイラクとの国境地域からドローンやミサイルが低空で飛行し、サウジの石油施設を攻撃したとの確信を強めつつある。