“空前の大ブーム”と言われる「小鍋料理」――。なかでも人気を集めているのが、手軽につくれる「湯豆腐」です。豆腐の約90%は「水分」ですから、低カロリー、低脂肪、低糖質なのに、大豆を原料とする栄養価の高い食材。湯豆腐は、ダイエットにも最適なヘルシー料理ですから、人気なのも当然のことでしょう。ただ、湯豆腐はシンプルなだけに、どうしてもワンパターンになりがち。そこで、人気料理家である小田真規子先生に、10分でぽっかぽかになれる絶品レシピの数々を教えていただきました。本連載では、そのなかから選りすぐりの逸品をご紹介します。

家に帰って1分で完成!<br />めっちゃ旨い“ひんやり小鍋”レシピ<br />

 秋が近づいてきて、朝晩と涼しくなってきましたが、まだポカポカの小鍋・湯豆腐を食べるにははやい……。そう思われる方も多いでしょう。そこで、まだ気温が高いときにもサッパリと食べられる「ひんやり小鍋」レシピをご紹介したいと思います。

 朝、出勤前に調理した具材を小鍋に盛り付けて冷蔵庫に収納。そして、それとは別に混ぜ合わせたスープも冷蔵庫で冷やしておきます。こうしておけば、帰宅したら、冷たいスープを小鍋に注ぐだけで料理が完成。家に帰って1分で晩ご飯ができるので、忙しい方に”絶賛おすすめ”のレシピです。

 では早速、レシピを紹介します。
 今回ご紹介するのは、「ひんやり和風カレー小鍋」。【材料】と【つくり方】は以下のとおりです。

【材料(1〜2人前)】
〈具材〉
・ブロッコリー:1/3株(80g)
・赤パプリカ:1/4個(40g)
・サラダチキン:1/2枚(50g)

〈スープ〉
・豆乳:1と1/2カップ
・麺つゆ(2倍希釈のもの):大さじ2
・塩:小さじ1/2
・カレー粉:小さじ1

【作り方】
(1) ブロッコリーは小房に分け、パプリカはせん切りにする。
(2) 鍋に湯を沸かし、ブロッコリーを加え2分茹でる。ゆで上がる少し前にパプリカを加え、一緒にザルにあげ、水気を切る。
(3) 手持ちの小鍋に(2)とサラダチキンを粗くちぎって加え、ふたをして冷やす。混ぜ合わせた〈スープ〉も冷蔵庫で別々に冷やしておく。
(4) 〈具材〉に〈スープ〉を注いで完成!

 カレー風味だから食が進みますし、ブロッコリー、パプリカがたっぷり入った健康レシピでもあります。ぜひ、お試しください!

家に帰って1分で完成!<br />めっちゃ旨い“ひんやり小鍋”レシピ<br />
小田真規子(おだ・まきこ)
料理家・栄養士・フードディレクター。女子栄養大学短期大学部卒業後、料理家のアシスタントを経て、有限会社スタジオナッツ(www.studionuts.com)を設立。誰もが作りやすく、健康に配慮した、簡単でおいしい家庭料理をテーマに、『オレンジページ』『ESSE』などの生活雑誌や企業PR誌にオリジナルレシピを発表。家電、食品、調味料メーカーのメニュー開発、国内各地の産地・加工品の商品開発などもサポートしている。分かりやすいレシピが好評で、NHK「きょうの料理」「あさイチ」の料理コーナーに定期出演。『まいにち小鍋』『なんでも小鍋』『おつまみが晩ごはん!』(ダイヤモンド社)、『料理のきほん練習帳』(高橋書店)、『とにかく盛り上がる夜ごはん』(文響社)など著書多数。