カナダ国民は、社会正義を信奉する人物の素顔を知ることになった。それはかなり薄汚れたものだった。米タイム誌は18日、カナダのジャスティン・トルドー首相が白いローブに身を包み、頭にターバンをかぶり、顔を茶色に塗っている写真を誌面で公開した。この写真は、トルドー氏が演劇、フランス語、数学を教えていたバンクーバーの私立学校で2001年に行われた「アラビアン・ナイト」をテーマとしたパーティーの際に撮影されたもので、同校の卒業記念アルバムに掲載されていた。自由党党首のトルドー氏は、この写真について「人種差別的振る舞いだった。当時もっとよく理解しているべきだったが、そうでなかった。申し訳ない」と謝罪した。トルドー氏は当時29歳だった。同氏は、自らを罰することで、敵対勢力からの攻撃に先手を打てると期待した。しかし、特に10月21日に総選挙を控えている状況では、そうはいかないだろう。野党保守党のアンドリュー・シーア党首は「すべてのカナダ国民と同様に、私は非常に大きなショックと失望を感じた」と述べるとともに、アラジンの衣装は「判断力と品位の完全な欠如」を明らかにしたものであり、トルドー氏は「統治者にふさわしくない」と強調した。
【オピニオン】「アラジン」でカナダ首相は沈没か
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