恋人との海外旅行の後、約22%の女性は結婚を意識する――。こんな調査結果を、ウェディングプロデュースを行うテイクアンドギヴ・ニーズ(本社:東京都品川区)が明らかにした。今や「婚前旅行」という言葉が死語に聞こえるほど、恋人同士が気軽に旅行に出かける時代になったように思えるが、海外旅行をひとつの“きっかけ”と考えるカップルも未だに少なくないようだ。

 調査は、2012年6月25日~26日に実施。調査対象は、北海道、東京、愛知、大阪、福岡に住む20~39歳までの未婚女性(恋人アリ)500人。調査方法はWebアンケート方式。

海外旅行は今後を見極める“きっかけ”

「結婚前に同棲するのは抵抗があるが、旅行には何度も行きたい。旅行では、普段わからない相手の一面がわかるから」。友人の女性が結婚前にこんな話をしていたのを聞いたことがある。確かに旅行ではいつもより長い時間を共にすることから、普段と異なる一面が見えることがある。仲の良い友達と旅行に出かけ、些細なことからけんかになってしまったという経験のある人も少なくないのではないだろうか。

 海外旅行では言葉が通じづらいことも手伝うからなおさらだ。「新婚旅行で英語が喋れる妻を頼り切ってしまって呆れられた」という男性の話も聞いたことがある。移動や宿泊、現地ツアーの手続き、レストランでの立ち振る舞い、咄嗟のトラブルへの対処などから、相手を見直すこともあるし、その逆も考えられるだろう。

 調査によれば、彼氏と海外旅行に行ったことがあると答えた女性は500人中107人。そのうち、海外旅行後に「結婚を意識するようになった」と答えた人は22.4%。「以前よりも距離が縮まった」と答えた人は45.8%だった。「特に何にも変化はない」と答えたのは31.8%。それぞれの回答をした人に、旅行先でのどのような経験を経てそう感じたのかを聞いてみたいところだが、海外旅行が2人の中を前進させるひとつの“きっかけ”になったと感じた女性は多いようだ。さらに言えば、適齢期の2人にとって、今後を見極める“きっかけ”とも言えるのかもしれない。