株式投資で資産を増やし続ける人たちは、「株の売買タイミング」をどう見極めているのでしょうか? 「株価チャートのクイズに答えるだけで株のセンスが身につく」――そんなユニークなスタイルで人気を集めているのが『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。著者は、2000億円超を運用した元ファンドマネジャー、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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ボリンジャーバンドを使ったトレード
窪田さんは本書の中で、売買タイミングを判断するうえで特に信頼しているテクニカル指標として「ボリンジャーバンド」を挙げています。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差(σ)を使って描かれるテクニカル指標です。
本書では、「移動平均線±2σ」で描くボリンジャーバンドを使ったトレード手法を取り上げています。
では、このボリンジャーバンドをどう売買判断に活用すればよいのでしょうか。
バンド幅が拡大し、急騰した瞬間を見逃すな!
窪田さんは、ボリンジャーバンドの幅が狭い状態から急激に広がり、株価がバンドをまたぐ瞬間に注目します。ここがトレードのチャンスになる可能性が高いといいます。
チャートで見てみましょう。
ボリンジャーバンドを表示した週足チャート
このチャートでは、株価は約7カ月間にわたって狭いボリンジャーバンドの中で推移していました。
ところがこの場面では、バンドの幅が急に広がり、株価が上のバンドを突き抜けています。
なぜ、これが「買いのタイミング」と考えられるのでしょうか。
バンドの幅は、ボラティリティ(価格変動の大きさ)を表しています。
バンドが狭い状態は、株価の動きが小さく、取引もそれほど活発ではない状態を意味します。
そこから、バンド幅が急に広がったということは、売買が急激に活発になっているのです。
この銘柄を押し上げる好材料が出て、投資家が買い始めているのでしょう。「これまでの7カ月には見られなかった動きが出てきた瞬間」と捉えることができます。
さらにこのチャートでは、ほかにも買いを後押しする要素が見られます。
・売買高が増加している
・戻り高値から十分な時間が経過し、「日柄整理」が進んでいる
・移動平均線が上向きに変わり始めている
こうした点を踏まえて、このチャートは「買い」と判断できると窪田さんは述べています。



