10月1日、中国共産党は1949年の革命から70周年の節目を迎えた。花火や軍事パレードが世界第2位の経済大国への躍進を祝っている。しかし、この記念日の裏に中国の世界的位置づけに関する逆説的不安があることは否定できない。中国は10年前よりも強力になったが自由は減り、その対外侵略に対する世界の懸念は高まっている。鄧小平氏は40年前、党に改革開放路線を敷いた。その後の中国に匹敵するような台頭は、歴史上ほとんど見られない。中国は西側の開かれた市場を利用し、14億人を擁する国内市場に外国の投資を引き寄せ、数億人を貧困層から引き上げ、輸出大国となった。さらに巨大な技術国になろうとしている。米国も世界も、おおむねこの発展から恩恵を受けてきた。中国が停滞したまま、大量の国民が外国移住を目指しているシナリオを想像してほしい。