仮想通貨ビットコインが低迷している。機関投資家などの資金を呼び込むきっかけになるとの思惑もあったビットコイン先物取引の開始も、期待外れとなっている。インターコンチネンタル取引所(ICE)傘下の「バックト(Bakkt)」がビットコイン先物取引を立ち上げて2週間たつが、取引は低調だ。4日の出来高は49枚にとどまり、それ以前の9営業日の出来高合計は865枚にすぎない。先物取引の開始以降、ビットコインは約19%下落している。コインデスクによると、7日午前は8167ドル付近で推移している。6月に付けた年初来高値の1万3879ドルからは約41%下落している。ビットワイズ・アセット・マネジメントの調査部長、マット・ホーガン氏は、バックトが買い手急増のきっかけになるとの見通しは非現実的だったと指摘、「物事は爆発的には始まらない。何週間、何カ月、時には何年もかかるものだ」と述べた。