米連邦準備制度理事会（FRB）は財務省短期証券（TB）の買い入れを15日に開始すると発表した。バランスシート拡大のほか、先月短期金融市場で起きたような予期しない需給逼迫（ひっぱく）を防止することが狙いとしている。11日の声明によると、当初の買い入れ規模は毎月600億ドル（約6兆5000億円）。その後の規模は明らかにしていないものの、買い入れは2020年の4-6月期まで継続する。FRBの連邦公開市場委員会（FOMC）は先週4日にビデオ会合を開き、短期金融市場の状況について議論した。この中で、バランスシート拡大のためにTB買い入れを行うことを全会一致で決めた。