米中両国は11日、貿易戦争の緩和へ向けた協定の第一段階で基本合意に達したと発表した。米国は来週に予定していた関税率の引き上げを保留する一方、中国は米国産農産物の購入拡大で合意した。ドナルド・トランプ米大統領は中国の劉鶴副首相(経済担当)とホワイトハウスで会談後、記者団に対し「われわれは非常に大きな第一段階の合意に達した」と述べた。トランプ氏は中国が合意の一環として400億~500億ドルの米農産物の購入や、国際金融サービスにおける一段の市場開放を約束したと語った。第一段階とされる協定は向こう3~5週間で最終調整を完了するという。米中は他にも知的財産保護を巡る合意の可能性や為替操作など複数の問題で進展があったとしたが、具体的な内容は明らかにしなかった。米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表は12月に発動予定の追加関税について、大統領は実行に移すかまだ決めていないと述べた。