「令和銘柄」の太宰府市が
自己最高の41位へと急上昇

 そんな中、先ほど挙げた箱根町のように魅力度を大きくアップさせた市区町村の1つが太宰府市だ。昨年の19.0点(77位)から27.5点(41位)の自己最高位へとランクアップした。

 その要因の1つが、2019年5月に改元された新元号「令和」のゆかりの地になっていること。令和は、約1300年前に大宰府で行われた「梅花の宴」を詠んだ万葉集の序文が典拠とされているからだ。

「地域ブランド調査2019」では、魅力度以外の項目についても尋ねており、その中の1つ認知度は昨年の37.2点(128位)から45.3点(50位)に。さらに、情報接触度は昨年の27.1点(147位)から37.9点(51位)へと大幅に上昇した。昨年と比較した情報接触度の点数の伸びは、ふるさと納税関連の報道で話題になった泉佐野市に次いで2番目になっている。

「太宰府市は、魅力度や認知度、情報接触度のみならず、居住意欲度や観光意欲度、産品購入意欲度も大きく上昇している。こうした旬の話題で注目された場所は2~3年は効果が継続すると考えられるが、短ければ1年で効果が薄れてしまう可能性もある」(田中社長)

 地方創生によって、多くの自治体が本格的に自らの魅力を高めたり、発信したりするようになってはや4年。しかし、一時的に大きな注目が集まっても、日本人の関心は移ろいやすく、あっという間に忘れ去られてしまう。

「魅力度が高まった」「観光客が増えた」という一時の結果にあぐらをかかず、常に魅力があると思われるような地域活性化の取り組みが全国の自治体に求められる時代になっている。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 林 恭子)