台風19号で浮き彫り、災害時には到底困難な外国人への「おもてなし」
台風前日、みどりの窓口にできた行列。外国人の姿もあった Photo:Diamond

「他の窓口へ行ってください」
外国人を困惑させた駅員の言葉

 台風19号が過ぎた東京で、家族が実際に体験した話です。今回の台風では、北陸新幹線の車両基地が大きな被害を受けました。私の家人は、たまたまですが、翌週に紅葉を楽しみにいこうと軽井沢への小旅行を友人と計画していたのですが、予約した割引乗車券が使えるかどうかがわからない状況になってしまいました。なにしろ、車両基地が水没して10編成もの車両が使い物にならなくなってしまい、臨時ダイヤに切り替わるというのです。

 すでに乗車券・特急券・座席指定券は発行済みなのですが、予約していた「はくたか号」は運転取りやめ、帰りの「あさま号」はダイヤも大幅に変更されるということでした。切符をどうしていいのか、HPの情報だけでは皆目わからないため、JRの窓口に出かけたのだそうです。「そろそろ窓口が空いてくるかな」と思える、台風が過ぎてから3日目の出来事です。

 ところが、同じような目的の人が多いためか、有楽町駅の窓口は長蛇の列。あきらめて東京駅に向かったのですが、実は大きな駅ほど列は長いことが後からわかったそうです。結局、東京駅の窓口の列に並ぶことになったのですが、1時間かけてようやく自分の番が近づいたということです。

 そして目撃したのは、自分たちより少しだけ前に並んでいた外国人旅行客の様子でした。私の家人と同じように、1時間以上行列に並んでようやく自分の順番が来たその外国人に対して、切符を見た駅員は、「これはJRが発行した切符ではないので、旅行会社の窓口に行ってください」と説明したそうです。