台風19号によって長野市穂保地区で浸水被害を受けた民家の様子
台風19号によって長野市穂保地区で浸水被害を受けた民家の様子 Photo:JIJI

 日本各地を襲った台風15号と19号の被害は、予測をはるかに超える甚大なものになりました。被災されたみなさま、そのご家族、ご関係者のみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。

 河川の堤防決壊による浸水や増水、暴風などにより自宅に被害が及んだ方は数多くいらっしゃると思います。今回は、「被災時に知っておきたい3つのお金情報」と「大切なマイホームを守る保険」についてお伝えいたします。

片付ける前に必ず「現場」の写真を撮る!

「被災時に知っておきたい3つのお金情報」の1つ目は、自宅が被災した場合、片付けをはじめる前に被害状況の写真を撮影すること。保険会社に保険金請求をする際や、役所で「り災証明書」を申請する際にも必要となります。

「り災証明書」とは、被災された方が資金面での公的サポートを受ける際に必要となる書類です。自治体が住宅の被害状況の調査を行い、その被害状況に応じて「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」等を認定し、これを証明するものです。

 家が浸水したなら、水がつかった深さ(泥のあとなど)がわかるように写します。4方向から近づいて撮ったり、少し離れて撮ったりと、たくさん撮っておくといいでしょう。

 被災状況が深刻な自治体は、り災証明書の発行に時間がかかることが予想されます。泥まみれの自宅を目の当たりにすると、早く片づけをしてきれいにしたいと思うでしょうが、「片付け前にまず写真を撮る」ことを覚えておいてください。きれいになった後の写真では、被害の実態はわかりません。必ず実行してください。

住宅ローン返済・クレジットカードの支払いは
後回しにしてもいい

 2つ目は預貯金の引き出しについて。キャッシュカードや通帳・印鑑が被災した自宅にあり、探しに行ける状況にはないといった場合は、口座のある銀行や郵便局に出向き、窓口で相談しましょう。災害発生時、銀行等は本人であることを確認したうえで10万~20万円の引き出しに応じる体制を取っています。

 3つ目は、住宅ローンの返済やクレジットカードの返済について。被災をし、避難生活のために緊急に必要なお金が多くなったり、勤務先が被災し給料の振り込みが遅れたりすることで、口座の残高が大きく減ってしまう事態は起こりえます。他の口座からお金を移す時間的余裕もないかもしれません。