毎日、なんとなく同じメイクをしていませんか? そのやり方、本当にあなたの顔を美しく見せてくれていますか? もし、ちょっとよくわからない……と思ったら、ぜひこの方法を試してみてください。人の顔には、顔立ちや年齢にかかわらず、「ここをこうすると誰でも美しく見える」という、共通したポイントがあります。そのポイントを踏まえてメイクすることで、どんな人もまるで「すっぴんが美人」であったかのように美しく見せることができます。モデル・女優が「ここぞ!」という仕事で頼りにするメイクアップアーティスト・佐伯裕介が、どんなナチュラルメイクの日でも必ず美人に見せられる、メイクのコツを分かりやすく紹介します。

シェーディングは、入っているとわからないくらいが理想

 コンシーラーが光なら、シェーディングは影。影を描くことによって、顔の高い部分をより際立たせることが、シェーディングの目的です。

自分のままで圧倒的に美しい』でご紹介しているベースメイクを行えば、コンシーラーまでのプロセスだけで十分立体的な顔に見せられすが、シェーディングを入れることでもとの骨格が引き立つと、顔はもっと立体的に見えてきます。その結果、さらに顔が締まって、小さく見えるようにもなるのです。僕はこのシェーディングを、もともと骨格に恵まれているような女優やモデルにも、必ず行なっています。

 入れる場所は、フェイスライン、鼻。額を出した髪型をしている人は、額の両脇(眉山の外)にも入れます。

細く、小さく、高く見せる鼻のシェーディング

 今回ご紹介するのは、鼻に影をつけて立体感を出すシェーディング。鼻筋は細く、小鼻は小さく、そして鼻先は高く。一般的なノーズシャドウだけでなく、美しい鼻に自然に入る影を細かくイメージして進めていきます。

いつものやり方と全然違う!本当に、鼻が細く、高く、美しく見えるシェーディング© 岩澤高雄(The VOICE)
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 最初に行うのは、鼻筋です。シェーディングを入れるところは、鼻筋の側面。指でさわって位置を確認してから、目頭から真下へ向かって一直線にブラシを下ろします。力を入れると濃く入ってしまうので、やさしくスッと下ろすのがコツ。ブラシがブレて、線が太くならないように気をつけてください。

 小鼻まできたら、ブラシを直角に逃がし、側面に三角の影をつくります。

 次に、左右の小鼻をそれぞれひと刷毛。最後に、鼻下のつけ根にブラシを当て、鼻先へ向かってさっとブラシを動かしましょう。ここにも影を入れることで、鼻先を高く見せられます。

 注意点は、濃く入りすぎないように気をつけること。特に鼻筋は、あまり濃く入れると違和感が出てしまうので注意してください。離れて見ると明らかに立体的だけれど、近づいて見ると何をしているのかわからない、という感じが理想です。ブラシの柄の後ろのほうを持つか、あるいは左手(左利きの人は右手)で持つようにすると、余分な力が入りにくくなり、濃く入りすぎるのを防げます。

自分のままで圧倒的に美しい』では、ほかにもナチュラルメイクで立体的な小顔に見せる、ハイライトや、シェーディングの入れ方についても写真付で詳しくご紹介しています。シェーディングパウダーの色や、筆の選び方、おすすめのブランドなどと、併せてチェックしてみてくださいね。