企業が消費者とのやりとりの中で収集したデータの扱いをめぐり、世界中で混乱や懸念が生じている。  調査会社イプソスが昨年秋に実施した世界規模の調査を見れば、懸念や不安の大きさが分かる。企業が自分のデータをどれくらい持っているかや、企業がデータをどう扱っているかについて、ほとんど知らないか、全く知らないと回答した人は約3分の2に上った。さまざまな企業や政府機関はそれぞれが所有する自分の情報を正しく使っているかについては、一定程度以上、信頼していると回答した人は平均で約3分の1にとどまった。  問題は現状をどうするかだ。