店が許可してもNGな行為
親切心がマナー違反になることも

 まず、上田氏が指摘するのは、客側に落ち度はないが、「配慮」がほしいマナーだ。

「バーや小規模居酒屋では、たばこを吸えるお店がたくさんありますが、隣に座っている別なお客様(非喫煙者)がせきなどをしているときは控えたりとご配慮くださると助かります。店側としては『吸わないでください』とは言えませんので。あとは、カウンター席などに置かれているおかわり自由の総菜やお水が、自分が多く取ってしまってなくなったら、他のお客様のために『なくなりましたよ』と一声いただきたいです」

 あるいは、親切心からつい客がやってしまうマナー違反もある。

「店員さんが片付ける際に楽なようにと、食べ終わったお皿を重ねてくださるお客様がいます。しかし、それをやってしまうと油汚れがひどくなって後で洗うのが大変だったり、お皿に傷がついてしまうことも。また、飲食店で出されたおしぼりでテーブルを拭くのもマナー違反。しょうゆなどがつくとリサイクルできず、おしぼり屋さんも困ってしまうためです。また、もったいないからといって残り物を勝手にタッパーなどに詰めて持って帰るのもやめましょう。それで食中毒などになってしまったら、お店側の信用問題になってしまいますからね」

 また、小規模な飲食店ならではのマナーを知っておくことも大切だ。

「たとえばカウンター席しかないような小規模のお店で、お客様が広々と使ってしまうと、他のお客様が座れないため、お店側は困ります。あと、小さなお店では、細かいお金をそこまで用意していないことも多いため、少額のお会計の場合などは極力1万円札を使うのは避けたほうがいいでしょう」

 一方、あからさまなマナー違反も当然ある。「予約した店に連絡もせず遅刻して行く・キャンセルする」「行列に割り込む」「料理を注文後にキャンセルする」「(食べ終わっているのに)なかなか席を立たない」「寝る」「(長居NGの店で)勉強・仕事をする」「(無言で)ゴミを置いて帰る」「(主に男性客が)女性店員にしつこく話しかける」など、飲食店でマナー(モラル)違反とみなされかねない行為は多い。