これまで長い間、サービスが削られる一方で座席は狭くなってきた飛行機のエコノミークラス。しかし、ここにきて一部の航空会社では少しずつ改善が見られる。デルタ航空の長距離国際線エコノミークラスでは、11月5日から機内食が大幅にアップグレードされる。無料のカクテルや温かいおしぼりなどが出され、前菜は選べるようになり、デザートは料理と別に提供される。量も増えるという。デルタの機内サービス担当幹部は「メインキャビン(エコノミー)でのサービスは20年間変えてこなかった。私たちにとって明らかな好機だ」と話している。航空各社は何年もの間、高額運賃の顧客を巡る競争に力を入れ、プレミアムシートや羽毛布団、良質の食事やワイン、空港ラウンジなどに資金を投じてきた。一方、エコノミークラスでは以前と同じスペースにより多くの搭乗者を詰め込んでいた。