米国家安全保障会議(NSC)の高官は、下院による弾劾調査に対し、ドナルド・トランプ大統領が7月の電話会談でジョー・バイデン前副大統領などの調査をウクライナ大統領に求めた際に懸念を感じていたと証言する見通しだ。NSCでウクライナ政策を担っているアレクサンダー・ビンドマン氏は、弾劾調査の柱となっている電話会談を直接聞いていた人物として初めて、29日に下院で証言に応じる予定。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したビンドマン氏の声明によれば、同氏はゴードン・ソンドランド駐欧州連合(EU)大使がウクライナ代表団に対し、トランプ氏と会談するには具体的な捜査内容を示す必要があると7月上旬に伝えていたと明らかにする。また証言の原稿は、国家安全保障担当の大統領補佐官を務めていたジョン・ボルトン氏によって、その会議が途中で切り上げられたとしている。