ソフトバンクの投資、ウィーワーク以外でも頓挫
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 可能性を秘めた新興企業に大金を注ぎ込み、大きな勝者を生み出そうとするソフトバンク・グループの長期戦略は、ウィーワークで大きくつまずいた。そして、ウィーワーク以外の投資にもほころびが見え始めている。

 1000億ドル(約10兆8600億円)規模のソフトバンク「ビジョン・ファンド」は、犬の散歩代行アプリのワグ(Wag)や屋内農業のプレンティ(Plenty)といった企業に対し、求められた額を上回る資金を投入した。しかし、こうした投資は成長に火を付けるには至らなかった。オンラインの自動車リース会社フェア(Fair)は、巨額の投資を受け入れた後、経営維持に四苦八苦している。ワグの状況に詳しい関係者によれば、同社は身売りに動いている。

 中国の配車アプリ滴滴出行(ディディチューシン)や韓国の電子商取引企業クーパン(Coupang)の事業分野は、現金燃焼率が高く、利益確保の道筋が不確かだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、ビジョン・ファンドが118億ドルを投じたディディが今夏に追加資金を求めたことを報じた。同社のある幹部はこれに先立ち、配車すればするほど損失が出ると語っていた。ビジョン・ファンドが27億ドルを投じたクーパンは昨年、収入の伸び以上のペースで営業損失が拡大していることを明らかにした。