いいいいいビジョン・ファンドのAI投資で次のアリババは見つかるか 写真:つのだよしお/アフロ 拡大画像表示

ソフトバンクグループが10兆円規模の「ビジョン・ファンド」の第2号を立ち上げる。合わせて20兆円超の資金で、AIのユニコーン投資にまい進する巨大な投資会社が誕生する。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

「AI(人工知能)の投資機会を総取りする」──。ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が情熱の97%を注ぐというソフトバンク・ビジョン・ファンドの狙いは、巨額資金を駆使して、AIで広がる全てのチャンスを独占することだ。

 インターネットの世界では、グーグルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックが生まれたが、孫社長はこれら巨大企業に創業期から目を付けながら「資金不足で投資機会を逸した」ことを悔やむ。

 片や、2000年にアリババ集団の創業者ジャック・マー氏と出会って20億円を出資した株式の価値は今や13兆円に膨らんだ。孫社長の究極の狙いは、AIの世界に潜む「第2のアリババ」探しに他ならない。