中国がハイテク企業の上場誘致策を刷新しようとしている。アリババグループといった海外上場の巨大企業と中国本土の投資家とを結び付けようとする以前の計画は、貿易摩擦が本土株を圧迫するなかで昨年立ち消えになっていた。複数の関係者によれば、証券監督当局や証券取引所は早ければ数日中にも新規則を発表し、一般からの意見を公募する可能性がある。新規則は中国国外市場に上場している企業と新興企業の双方を対象にし、上海証券取引所が新設した「科創板(スターマーケット)」にも適用される見込みだ。新たな制度では、海外登記の中国企業と外資系企業にも中国本土上場を認める。中国企業には英領ケイマン諸島など、オフショア拠点に登記しているものが多い。そのために例えば、中国法の外資出資規則によって制限されている国際的な投資家から、ベンチャーキャピタル資金の獲得などが可能になっている。
中国、ハイテク企業の上場誘致へ再始動
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