富豪の前ニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグ氏が2020年大統領選の民主党候補指名争いに参戦を検討していると報じられると、政治的左派勢力は大いに肝をつぶした。だからこそ、再選に黄色信号がともるドナルド・トランプ大統領に挑戦すべく、同氏が名乗りを上げることを一層歓迎すべきだ。「ブルームバーグへ:民主党有権者はこれ以上候補者が増えるのを望んでいない」。同氏の出馬を思いとどまらせようと、左寄りのハフィントンポストには7日夜、こんな見出しが躍った。これを皮切りに、民主党有権者に対し、現在の候補者リストは十分満足できるもので、富豪は必要ないと説く論調が広がるだろう。しかし、もしそれが本当なら、民主党進歩派は何も心配しなくてよいはずだ。
【社説】ブルームバーグ氏の参戦を歓迎する理由
有料会員限定
あなたにおすすめ