ウクライナの人々は今年、ロシアとの紛争に終止符を打つと公約したウォロディミル・ゼレンスキー氏(41)を大統領に選出した。新大統領の就任から半年がたち、恒久的な和平協定を結ぶ取り組みが徐々に前進している。ただ、多くのウクライナ人は、ロシアの真意について警戒心を解いていない。ロシア政府は今週、ケルチ海峡で2018年に拿捕(だほ)したウクライナ艦船3隻を返還した。これに先立ちフランスは、長らく延期されていたウクライナとロ独仏の首脳を含めた和平協議を12月9日に主催すると述べた。ロシアとウクライナの政府は先月、紛争が続いていたウクライナ東部の前線から兵力を撤収し、選挙を実施することで同意した。
ウクライナ大統領、対ロ協議で綱渡り 交錯する利害
和平への取り組みが徐々に進む中、ロシアの真意にいまだ警戒感も
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