トランプ米政権はイランに対抗する目的で、中東地域への数十隻の軍艦派遣や最大1万4000人の増派を検討している。米政府当局者らが明らかにした。実現すれば米国が5月以降に同地域に増派した米軍人数が倍増することになる。トランプ大統領は今月内にも米軍増派について最終的な判断をする見込みという。来年に大統領選を控えたトランプ氏は、外国での新たな紛争に巻き込まれることを避けるため、駐留米軍の撤退を模索し続けている。だが、米政府当局者によると、トランプ氏はイスラエル政府の要望もあり、イランの脅威には対応する必要があると考えているようだ。また、より小規模な増派を認める可能性もあるという。中東への増派を決定すれば、米政府はイランに対してより確かな抑止力を示すことになる。イランは9月に起きたサウジアラビアの石油施設への攻撃などに関わったとされているが、同国政府は関与を否定している。
トランプ政権、中東に米軍1万4000人増派を検討
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