損したポイントトルコ・リラ通貨の暴落

 トルコ・リラショックといわれる、通貨の大暴落が1年で2度も起こった年がありました。私は、これから経済成長が期待できる「新興国」に投資をすることが間違っているとは思いません。

 しかし結果として、通貨の相場が大きく変動して、損をしてしまうケースもあるでしょう。なにせ、1年で49%の相場下落もあったのです。これでは表面利率がたとえ15%でもひとたまりもありませんね。

 この10年のチャートを見てもほぼ3分の1まで下落しています。

「高利回り」の海外債券…金利15%でも損する仕組みとは?

 しかし言い換えれば、トルコ・リラ通貨に大きな変動するリスクがあることを理解したうえで、そのリスクが妥当だと思えば、その投資が「間違っている」とは言えません。

 しかし、もう1点、海外債券に投資する場合に注意しなければならない点があります。