•簡単には測定できないパフォーマンスの持続性•簡単には測定できないパフォーマンスの持続性ミューチュアルファンドの価値はその成績で決まる。しかし、成績が好調であっても精査することは驚くほど難しく、アクティブファンドのアウトパフォームがスキルに起因するのか、それとも運なのかは容易に判断できない。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は持続性に関するレポートを毎年発行し、インデックスをアウトパフォームしたファンドが翌年以降もアウトパフォームするか調査している。投資家にとっては、持続性が何よりも重要だ。しかし、持続性のあるファンドを見つけるのは難しい。S&Pが半年ごとに実施する調査では、2017年9月30日までの12カ月間に上位4分の1の成績を収めたファンドのうち、2018年にも上位4分の1にとどまったのは半数足らずで、2019年9月30日までの12カ月間でも上位4分の1を維持したのは、わずか8%だった。それでも、アクティブ運用のファンドマネジャーの腕は、この結果が示すほど悪くないかも知れない。S&Pの調査では、より長期的な持続性ではなく、毎年連続してアウトパフォームすることが求められる。このような非現実的な一貫性が持続性と混同されると、1年間のリターンばかりが注目されてしまう。