インドのナレンドラ・モディ政権が押し進めるヒンズー教至上主義の政策を巡り、国内全土に抗議デモが拡大している。アナリストらは、国民の間でこれほど同政権に対する抵抗が広がるのは初めてだと述べている。モディ首相は5月の総選挙で地滑り的な勝利を収め、2期目をスタートして以降、政策を強引に進めてきた。選挙での勝利から数カ月以内にイスラム法の下で認められている離婚の慣習を禁止し、国内で唯一イスラム教徒が多数派を占めるジャム・カシミール州の自治権を剥奪した。こうした措置は野党側からの反発を招いていたが、モディ政権が先週、非イスラム教徒の移民に国籍を付与する改正案が議会で可決されるまで、大規模な抗議デモは行われていなかった。
インドの抗議デモ拡大、モディ政権最大の試練に
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