『GREAT BOSS(グレートボス)』で
心からのホンネを伝えられる上司に

GREAT BOSS(グレートボス)-シリコンバレー式ずけずけ言う力
『GREAT BOSS(グレートボス)-シリコンバレー式ずけずけ言う力』 キム・スコット 著 関 美和 訳 東洋経済新報社 1800円(税別)

 部下との信頼関係をどうつくっていくか。悩める上司に画期的なコミュニケーションの形を示して話題となったのが『GREAT BOSS(グレートボス)』(東洋経済新報社)だ。グーグルやアップルで活躍した著者は、「徹底的な本音」こそ職場のコミュニケーションのカギとし、本書でその概念と実践方法を説明している。

「徹底的な本音」とは、単にズケズケと本当のことを指摘するだけではない。「相手のことを心から気にかけ」つつ「言いにくいことをズバリと言う」ことだ。だがやってみるとわかる通り、実際にはあんばいが難しい。「本音」だけでは「イヤミな攻撃」になり、「相手のことを気にかける」一辺倒だと「過剰な配慮」になる。

 とりわけ、この「過剰な配慮」は上司がもっとも陥りがちな誤りだという。相手が傷つくことを恐れるあまり、改善すべき点をはっきりと指摘できない。これではせっかくの成長の機会をムダにしてしまう。心からのホンネには部下に気づきを与える力があると信じて、思い切って伝えることが大切なのだ。

「同僚のズボンのチャックが開いていたらどう言うか」など、ユーモラスな具体例も豊富。著者自身の失敗談も参考になる。本書で「徹底的な本音」の伝え方を学び、2020年からは部下から、“本当に信頼される上司”をめざしてみてはどうだろう。