米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、当面の政策金利の据え置きに満足していることを明らかにした。ブラード氏はFRB内ではハト派の代表格とされ、2019年は利下げを強く求めてきた。ブラード氏は17日のインタビューで「20年は利上げゼロを想定している」とし、「この情勢では適切だ。われわれは19年中に政策をかなり大きく調整した。20年は様子見姿勢でこれまでの利下げの効果と、今後入手される経済指標を見極めるべきだ」と語った。ブラード氏は来年の景気見通しを楽観しており、金融政策変更のハードルは高いとみている。貿易を巡る不透明感が薄れ、企業は落ち着かない環境での事業運営に慣れつつあると指摘した。