「バーテンの人がちょっとチャラチャラしていて、なんか苦手だなと思ってたんだけど…」

 テーブル席に通されて、メニューも見せられないまま注文を促され、とりあえずマサヒロはビール、彼女はカシスウーロンを頼んだそうです。

 それから、彼女にあおられてダーツ対決をしたそうです。負けたらイエーガーとかいうお酒をショットで飲まされ、また、カラオケの採点対決で負けたらテキーラを飲まされたようです。こういうゲームで強い酒を飲ませるのもぼったくり店の特徴です。客の記憶をなくしてお金を支払わせる魂胆なんです。

歌い放題のはずのカラオケが1曲1500円!?
会計は5万8000円に

「『40歳にもなって何しているんだ』とちょっと思ったけど、学生時代こういうことをしてこなかったから少し楽しくて。それで終電ギリギリまで飲んでいざ会計をしたら、金のプレートの上に金額だけ書かれた紙がテーブルに置かれて。そこには5万8000円って書いてあるんだよ!高いと思ったけど、彼女は素知らぬ顔をしてるし。終電の時間が近くて急いでたんだけど、一応明細もらったら、お通し代が1人2000円、テーブルチャージが3000円、ショットのドリンクが1杯3000円。でも、一番腹が立ったのはカラオケ。歌い放題って言ってたのに1曲1500円も取られていて。TAXも25パーセントもついてた」

 思い出すだけで怒りがよみがえっているようでした。「『B’zのラブファントムはイントロで切ったので歌っていない』と主張するとラブファントム分の1500円は安くしてくれたけど」。

 好意を持っている女性の前だったので、文句をつけるのもどうかと思い、何も言わずカードで払ったそうです。

「次の日朝起きて冷静になったら、めちゃくちゃ腹が立ってきて。どう考えてもぼったくりなのに何も言わなかった彼女にちょっと違和感あったし。今考えると、繁華街のキャッチの話なんてほとんど聞かないのに 、彼女が率先してついていった感じもちょっと怪しいし、もしかしたら彼女がお店とつながっているんじゃないかと思って、片ちゃんに相談したんだよね」と真面目な顔で私に言いました。