「役職の開き」が多いほど
会議は盛り上がらない

 会議と飲み会。

 人によっては、まったく性格の違うものですが、どちらも人間同士のコミュニケーションの場。「盛り上がる飲み会」を考えれば、「盛り上がる会議」も自然と見えてきます。

 会議も飲み会も「参加者の階層」に開きがないほうが盛り上がります。

「参加者の階層」とは、たとえば「参加者の役職」。

 部長クラス2人と入社2、3年目の若手社員3人では、会議も飲み会も盛り上がりません。もちろん、表面的には盛り上がるかもしれませんが、どうしても「話し手」と「聞き手」が明確に分かれるからです。

 当然、「話し手」は部長クラス。「聞き手」は若手社員。若手社員は、下手なことを言えば評価につながりかねないという気持ちが先に立ち、当たり障りのない発言になるものです。

 実際、トーマツでの会議も「参加者の階層」に開きがある会議は、まったく盛り上がりませんでした。

 たとえば、10人以上の会議であれば、管理職のシニアマネージャーやマネージャーから、僕らのようにスタッフと呼ばれる若手までが参加をしていました。これでは階層に開きがありすぎて、僕ら入社1、2年目のスタッフはほとんど発言できないのが実情でした。

「稼ぐ会議」は「階層の開き」は、1段階が基本。つまり、課長と係長といった具合です。年齢であれば、4歳から5歳の年齢差が理想でしょう。

 入社1、2年目の若手でも、4、5歳年上の先輩に対しては、自分の意見をある程度は言えるものです。

 実際、トーマツでも、充実した会議は階層の近い人同士、年齢差が4、5歳といった場合が多かったと思います。

 会議の参加メンバーの立場が近いので、「発言の質は考えなくていい。思ったことはどんどん言おう」という空気が何となく流れるのです。

 その中で新入社員などは、ずいぶんと的外れな意見を言っていました。

 ただ、上司や先輩にしてみれば、新入社員たちの考えていることがわかるわけです。さらには「それは違うんじゃないか」と指摘することで、新入社員たちに気づかせることができるのです。

「稼ぐ会議」特有の正のスパイラルが始まる瞬間と言えます。