社外の人と打ち合わせをするとき、話すのはもっぱら上位者で、若い人は名刺交換以外には何もしないか、もしくはパソコンでカタカタ議事録を打って書記をしているというケースにたびたびお目にかかる(しかもその後、会議での発言がまるでなかったかのような問い合わせをしてくる人がいたりして、その議事録が会議出席者に効果的に共有されている形跡はない)。
そういう人たちはうちにも来る。
若者が会議で発言しない
3つの理由
せっかく来てもらっているのに、それだけだとつまらないので、私はその若い人に話の内容についての意見を求める。そうすると、たまに「おっ」と思うようなことを言ってくれる人もいる。貢献できる能力があるのに貢献しないのだ。なんともったいないことだろう。
なぜ、そんなことになってしまうのか。以下の3つの要因が考えられる。
(1)発言をする習慣がない
企業の中には、そもそも下位者は発言をしないという習慣を持つ組織がある。
確かに、否定すべきことも、とりたてて肯定を表明すべきこともない既定路線の会議が多いのかもしれない。習慣はある種の規範となり、誰も発言をしなくなっていく。会議の席順も話す順序も、みんな決まっているので、平社員には永遠に発言の機会が回ってこない。