過去10年の株式相場のパフォーマンスをランク付けすると、おおざっぱな結果はこうなる:米国がトップ、その他はどこも大きく見劣り。米株市場の並外れたパフォーマンスは、とりわけバリュエーションが現在のような高水準にある場合にはバブルだ。弱気派は常々、こう主張する。しかしながら、米株がアウトパフォームした最大の理由は、米国自体がこの10年、他の国・地域に比べてはるかに好調だったからだ。経済面では、大半の先進国を打ち負かした。企業はテクノロジーで創造的破壊を主導した。米国はまた、欧州や新興国の多くが見舞われたような危機を回避している。リセッション(景気後退)後には、欧州よりもいち早く銀行の経営を立て直した。反トラスト法の執行がおそらく欠如していたことが追い風となり、企業利益はドル高が進行する逆風下でも急拡大した。
米株「独り勝ち」の10年、繰り返しは期待薄
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