北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は29日、同党の中央委員会総会で、「国の主権と安全保障を十分に確保するため積極的で攻撃的な措置を講じる」必要があると強調した。国営メディアが報じた。中央委員会総会は現在も続いており、金委員長による来年1月1日の「新年の辞」の数日前というタイミングで行われている。これほど近い日程で総会が開催されるのはここ数年来で初めて。米朝の非核化協議は停滞している。金委員長は米国に対してより適切な提案をするよう求めており、実現しなければ新たな道に進むと述べている。だが北朝鮮の核兵器放棄の方法を巡り米朝の溝は深いままだ。北朝鮮が今月に入り、米国政府に「クリスマスギフト」を送る可能性に言及したことを受け、米軍などはここ数週間、高い警戒レベルを維持している。米国防当局者らは、長距離弾道ミサイルの発射実験を準備している可能性があると指摘。
正恩氏、主権確保での「攻撃的」措置の必要性に言及
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