2019年10-12月期の決算発表シーズンが幕を開けた。投資家は昨年とはうって変わって、2020年に世界経済が勢いを増すとの楽観的な姿勢でこの時を迎え、米国株がさらに最高値を更新するとの期待感も広がっている。  昨年初め頃には、アップルやデルタ航空など主要企業が売上高が下振れる可能性を示唆し、利上げや関税引き上げと相まってリセッション(景気後退)懸念をかき立てた。だが実際には、7月下旬から10月末にかけての米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げや米中貿易交渉が株価を力強く押し上げ、多くの投資家に不意打ちを食らわせた。