多くの転職希望者が挙げる転職にあたっての重要な要素は、①仕事のやり甲斐、②給料、③時間、④会社の将来性、⑤ポジションや権限、⑥勤務地 に分けることが出来ます。各要素が10点ずつあり、6の要素で満点だと60点。このポイントが例えば、いま40点の人が次の転職で、50点になるということはありません。

 ただ、運よく上がったりすることはあります。確実なのは、時間は増えるけど、ポジションは上がるなど、何かを捨てて何かを取る、ということです。これを1人で整理するのは難しいですが、面接を受けながら人材エージェントと話をしていくと、かなりイメージに近づいてきます。

(3)自己応募や他の紹介会社経由の案件も含めて、相談にのってくれるエージェント

 転職活動では、自己応募している会社があったり、他の紹介会社も使っていることがよくあります。引越しをするときに、ひとつの不動産会社しか訪ねない方もいるかもしれませんが、実際には2つ、3つ回る方が多いことでしょう。転職もそれと似ています。

 ついついエージェントも営業なので、自分のクライアント企業の案件を推してしまいます。しかし、それはそういうものだと理解して、その上で、自己応募している会社や他の紹介会社経由の案件も、客観的にアドバイスしてくれる人こそ、最高のエージェントだと思います。まさに「キャリアコンシェルジュ」とでもいうのでしょうか。

 偶然そのような方に会えればラッキーですが、なかなか多くはありませんので、良い転職した知人にヒアリングなどをして、紹介をしてもらいましょう。

こんな人が担当なら気をつけろ!
悪いエージェントの見分け方

(1)とにかく内定が出る会社をおススメしてくるエージェント

 これは、エージェントには目標やノルマがあり、その達成に応じて、評価、給料が決まるので当然といえば当然です。内定が出る会社を教えてくれるという意味では良いわけですが、あまりに強引だと辟易しますよね。

 多くの日本人候補者の方の場合、同業他社にとにかく行きたいとは言わないもの。競合に行くなら今の会社で十分、という律儀な方が他国に比べてかなり多いのです。海外の方からすると、日本人のこの考え方は本当に不思議な国民性です。海外では理解されないことも多いといえます。

 また、日本人は、給料が上がるから絶対転職するわけでもありません。例えばお隣の中国では給料が下がってでも転職すると言ったら相当驚かれますが(ほぼいないと思います)、日本ではそれが日常茶飯事です。将来を見据えて、今の会社よりもこちらの会社のほうがやり甲斐や最終的には給料も上がりそうだから、今はいったん下がっても良いと考えるのです。

 日本人の場合、給料だけでも、仕事内容だけでも、会社の規模や安定だけでもなく、総合的な判断のなかで転職を決めますので、押し売りするエージェントとは恐らくあわないでしょう。