フランスの自動車最大手ルノーに新しく就任するトップには、その厳しい職務においてひとつ大きな優位性がある。今後の利益に警鐘が鳴らされ、カルロス・ゴーン前会長の勾留と逃亡を巡るメディアの大騒ぎが起きた後では、投資家の期待値が低いということだ。ただ、まだ十分な低さではないかもしれないが。ルノーは28日、ルカ・デメオ氏を7月に新最高経営責任者(CEO)に迎えると発表した。業界では同氏起用の臆測が広がっていた。ゴーン前会長の側近だったティエリー・ボロレ前CEOは10月、日産との関係が悪化した後に解任された。日産とルノーの長年の提携関係は問題を抱えている。ボロレ氏の解任で暫定CEOを努めてきたクロチルド・デルボス前最高財務責任者(CFO)は副CEOとなる。デルボス氏はボロレ氏解任から程なく、2019年通期の成長および利益率予想を引き下げた。この見通し修正でルノー株は11%急落した。