新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、中国が米国政府の対応を批判し続けている。一方で国内での感染拡大阻止に向け、舞台裏では米当局と協力し、米国からの支援も受け入れている。中国は一部米国製品への関税引き下げを6日に発表。先月両国が結んだ貿易合意を履行するなど、両国関係が緊迫化する状況や言辞に影響を受けていないことを示した。だが中国外務省はここ1週間ほど、中国湖北省武漢の米総領事館が閉鎖されたことや、中国への渡航を避けるよう米政府が指示を出したことを取り上げ、米国が非友好的な態度を取っていると連日にわたり非難している。一方、中国の地方自治体は現地で事業を展開する米企業からの支援を歓迎。一部企業によれば、中には自治体側から援助を求めるケースもある。米政府に批判的な見解を示している中国外務省も、武漢市からの米国民避難に向け在中米国大使館がチャーター機の準備をするにあたり、支援を提供した。