(2)外食をする機会を作る

 子どもが巣立って夫婦2人だけ……となると、揚げ物や肉料理が減ったり、簡単な食事になってしまったりすることもあるでしょう。それはそれで良いものですが、エネルギーもタンパク質も不足して低栄養になっていないか注意が必要です。ときには、外食に行ったり、自宅に人を招いたりして、簡単な食事だけで終わらせないようにする機会を持ちましょう。

 外食の良さは、いつもと違う食品がとりやすい、つまり、いつもと違う栄養がとりやすいということ。人を招いた場合も、いつもより品数が増えたり、豪華になったりすることがあるでしょう。

 食卓の彩りが多いほどに、赤や黄色の食品に豊富なβ-カロテン、緑野菜に豊富なビタミンCなどの抗酸化物質を多くとることができ、アンチエイジングな食べ方につながります。60歳以降も元気に働いている人の多くは、外見も若々しいです。それは、さまざまな種類の食品を食べる生活のおかげかもしれません。

 また、60歳以降は活動量にも個人差が出始めます。日々の活動量が低下してしまうと、栄養は充足していないのに肥満を招くケースもあるでしょう。そんなときに食事量を制限するのは悪循環です。運動だけでなく、外食に行く、家事をする、ちょっと遠くのスーパーに行く……というのも活動量を増やすことにつながります。空腹は最高の調味料。食事をおいしくいただけるくらいの活動量を意識しましょう。

「だれかと共に食事をする」共食は、心理的にもプラスの作用がありますし、楽しく会話しながらの食事は、消化吸収がよりスムーズに行われます。年とともに消化機能が低下してくる分、食事自体を楽しむことを大切にしたいものです。