この連載に登場してくださった、自己管理のプロともいえるビジネスアスリートの方々でさえ口にするのが、「40代になると本当に体重が落ちなくなる」という言葉です。
今回は、40代になるとダイエットが難しくなる理由を改めて探るとともに、その解決策をお話ししたいと思います。
40代のダイエット、
食事制限は一番避けるべき
これまでと同じ生活をしているのに40代になると痩せにくく、太りやすくなる理由としてよくいわれるのは、加齢に伴う基礎代謝量の低下です。加齢とともに、生きていくために最低限必要なエネルギー量が減るため、エネルギー摂取量とのバランスが崩れ、過剰なエネルギーが体内に蓄積されることになります。
そうなると、痩せるためには「食べない」という行動を取りがちですが、実は、それこそが40代以降の大人がもっとも避けたいダイエット法です。
なぜなら、40代以降の基礎代謝を上げるには筋肉量を維持することが必要不可欠なのに、食べないという選択をしてしまうと、その筋肉を維持するための材料までもが不足してしまうからです。食事を減らすことで減少するのは、摂取カロリーだけではありません。お昼のメインはサラダ、なんて生活を続けていると、代謝に必要な栄養さえ十分にとれなくなり、より痩せにくい体になってしまいます。
“思い込み太り”の可能性も
BMIが22以下ならちょっと待って!
そして、「最近、なんか太った…」と思ったら、“本当に太っているのか”を客観的に判断することも大切です。というのも、そもそも太っていないのに食事制限によるダイエットをすると、「痩せた」よりも「老けた」が先行しがちだからです。
「本当に太ったの!」という方も、まずはBMIを計算して、肥満度をみてみましょう。