力強い上昇が続くテスラ株の先行きについて、市場ではかつてないほど弱気の見方が広がっているようだ。ファクトセットによると、米電気自動車(EV)メーカーのテスラを担当しているアナリストの45%は、同社株に対する投資判断を「売り」または「アンダーウエート」としている。これはテスラがほぼ10年前に上場して以来、最も高い割合だ。アナリストによるテスラ株の目標株価の中央値は495.04ドルで、11日の終値を36%下回る。このことは、テスラ株が今年に入って最高値更新を繰り返しているにもかかわらず、市場はいまだに懐疑的であることを物語っている。テスラ株の上昇は目を見張るものだ。年初から11日までの上昇率は85%に達し、S&P500種指数にこれを超える銘柄はない。テスラ株を空売りしていた投資家は大きな痛手を被った。テスラ株を押し上げている要因はいくつかあり、納車台数が過去最高に達したことや、2019年10-12月期(第4四半期)決算が市場予想を上回ったことで、買いの勢いが持続するとの思惑買いも誘っている。
テスラ株、アナリストは懐疑的 「売り」が過去最高に
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