ドナルド・トランプ米大統領の政治顧問を務めた盟友で、議会に対する偽証罪などで有罪評決を受けたロジャー・ストーン被告に対し、コロンビア特別区の連邦地裁は20日、3年4カ月の禁固刑を言い渡した。ストーン被告は偽証罪のほか調査妨害、証人脅迫の罪で2万ドル(約220万円)の罰金に加え、3年4カ月の刑期後に2年間監視下におかれる。この裁判を巡っては、トランプ大統領がたびたび検察の対応を批判していた。検察は連邦ガイドラインに沿って7~9年の禁固刑を求刑したが、ウィリアム・バー司法長官らはより軽い刑を求める方針を表明。これを受けて数人の検事が担当を降りる事態に発展していた。同連邦地裁のエイミー・バーマン・ジャクソン判事は、ガイドラインに沿えば必要以上の刑になってしまうと語った。ただ「ストーン被告の行いは議会や当法廷を含む、憲法に基づく政府機関に対する目に余る不敬だ」と断じた。