新型コロナウイルスの感染拡大で中国経済は急激に減速し、国内の労働市場に新たな圧力が掛かっている。企業は営業継続や再開がままならず、賃金カットやレイオフ、あるいは廃業に追い込まれている。  さらなる雇用削減は個人消費を一段と下押しし、既に急減速が見込まれている中国経済は1-3月期(第1四半期)に大幅に鈍化する見込みで、マイナス成長に陥る恐れもある。  コンサルティング会社チャイナ・アメリカ・コモディティー・データ・アナリティクスのジム・ファン最高経営責任者(CEO)は、武漢にいる従業員20人のうち18人をレイオフせざるを得なくなった。