米コーヒーチェーン大手スターバックスは9日から、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル、バンクーバー、ロンドンの一部店舗で、より環境に優しい紙コップを試験導入する。具体的には、コップ内部にある漏れ防止の薄いプラスチックのライナーを生物分解可能な素材に切り替える。従来のライナーでは、プラスチックと紙の分離が困難で、紙コップの再利用を妨げる要因となっていた。スターバックス幹部は今後、新しいコップの保温性や漏れがないかなどをスタッフや顧客に聞き取り調査するとしている。同社は顧客が違いに気がつかないことを望んでいる。コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、プラスチックごみによる環境リスクへの消費者の関心は過去最高に達し、多くの企業が対策を急いでいる。