ドナルド・トランプ米大統領は9日、新型コロナウイルス流行に伴う国内経済への打撃を軽減するための対策を議会と協議すると明らかにした。所得減税や時給労働者への支援などが話し合われる可能性があるという。トランプ氏によると、複数の政権当局者が10日に議会共和党と協議する予定。同日午後に記者会見し、景気対策の提案のさらなる詳細を明らかにするとした。トランプ氏は9日のホワイトハウスでの会合で記者団に対し、政府が中小企業向け融資の導入も検討していると述べた。一方、上院共和党の有力議員らはこの日、新型コロナウイルス流行に伴う経済への打撃を評価するのは時期尚早だとして対策に慎重な姿勢を示した。上院歳出委員会のリチャード・シェルビー委員長(共和、アラバマ州)は、景気対策の可能性について政権側からの接触はまだないとし、ホワイトハウスからの提案があれば精査すると述べた。