ドナルド・トランプ米大統領は、ベネズエラに軍隊を派遣してニコラス・マドゥロ大統領を拘束した。だがその6カ月前、トランプ氏はマドゥロ氏とディール(取引)を結びたいと考えていた。強制的に権力の座から引きずり下ろすつもりはなかった。昨年7月にホワイトハウスの大統領執務室で開いた会議で、トランプ氏はベネズエラ産原油の採掘を目指す米石油企業に優先権を与えることで合意するため、マドゥロ政権と交渉を続けたいと側近に語っていた。つまり独裁的指導者との外交を進める道を選んだ。トランプ氏は、マルコ・ルビオ国務長官がかねてマドゥロ氏を信用してはいけないと警告し、石油収入が同政権を下支えするとの考えから、その手法に反対していたことを認めている。だがこの議論の説明を受けた複数の関係者によると、トランプ氏は取引したいという考えを伝えた。「私のやり方で進めたい」