米大統領選の民主党候補指名争いは、スーパーチューズデーでのジョー・バイデン前副大統領の巻き返しによって、バイデン氏とバーニー・サンダース上院議員の一騎打ちの様相を呈している。10日に行われた予備選・党員集会での一連の勝利は、バイデン氏の立場を一段と強固なものにした。こうした同氏の盛り返しは指名獲得と、さらには大統領選の勝利につながるのか。経過を見守りつつ、バイデン氏が大統領に就任した場合、企業に何が待ち受けているかを考えてみよう。バイデン氏の政策は、単にバラク・オバマ前大統領の8年間を引き継ぐものとなるのか。バイデン氏の過去の記録から見えてくるのは、本質的には企業寄りの現実主義者の姿だ。